今回の記事も動画付き記事で、最後につけるよ!先に動画で概要を見るのもよし、一旦記事を見てから見るもよし!好きな見方をしてね。
目次
はじめに
背景スケールとは
詳細定義はほかの記事で書くとして、まずは簡単に背景スケールについて語ろう。背景スケールの概念は、
- 音楽空間を支えているのは7つの音
- この7つの音が雰囲気・匂いなどの感情を作ってる
- これを背景スケールと呼ぶ
- コードは機能を持つ
- コードは背景スケールを聴かせる手段
といった感じ。(雰囲気はコードが持つのか背景スケールが持つのかって話は、また別途!だいぶ先の深い話になる)この概念を元に、次のような考えでリハモができる。
- 『コード進行の枠はそのままで、雰囲気や匂いを変えたいな』(目的)
- ⇒コードの背景スケールを変えてみる(概念)
- ⇒背景スケールを変えるためコードを変形する(実音)
この手法で、音楽の雰囲気コントロールが自在にできるんじゃないかっていう新しい考え方だよ。
具体的な例
実はこの記事には前段があって、前回までに先回りしてこのメソッドの実験をやってみたんだ。
簡素なダイアトニックコード進行を、背景スケールを変更していくことでエモくしていく動画、もう見たかな?まだの人はぜひ↓!

まずは、これら2つの記事で書いたアレンジ過程を、通しで見てみよう。背景スケールを変えてコードが変形する、というのは右図のようにまるで色つきシートをコードにかざして、コードが変形するような感じ?是非視覚・聴覚通しで確認してね。
この背景スケール適用過程については前回までの記事を見てね。今回はどうやってこの背景スケールたちを分析していくかの話。
分析手法
さてここからが本題だね。分析していくにはどうしたらいいか。例えばコード理論での分析だったら
- コードを把握する
- コードの役割を確認する
- コードの役割からコード接続(進行)の効果を確認する
- 納得する(or 知らない響きの場合、蓄積・吸収する)
こんな感じかな?じゃー背景スケール分析は?
どうやって?
背景スケール分析も同じで
- 背景スケールを把握する
- 背景スケールの役割を確認する
- 背景スケールを与えたコードやメロディを確認する
- 納得する(or 知らない響きの場合、蓄積・吸収する)
のような感じだよ。正直言って出来立てのメソッドなので、2に関する情報は少ないよ。これから蓄積していこー!って感じ。
そして何より大事なのは、背景スケールはコードと違って実際に全部の音が鳴っているわけではないって言う点。だから背景がどうなってるかっていう1がやや空想的な話になり、それを感じさせる手段がどうなってるかっていう3が手法としてとても大切になる。
ではとっかかりの1はどうやってやるか、それは
その瞬間に7つの音を鳴らして違和感の有無を確かめる
だよ。違和感なければそれが正解っていう確かめ方、地道~w
慣れて2が蓄積されてきたら匂い・雰囲気やコードディグリーで当てに行けるけどね。例えば「陰った!⇒ ハーモニックメジャー だ!」とか「Ⅲ7でⅴが♯ⅴに上書きされた⇒ ハーモニックマイナー !」とかね。この辺の考え方的な話はまたの機会に!
具体例
さて、実際に分析しているところの状態を、今回のテーマ作品「花ハ踊レヤいろはにほ」で聴いてみよう。この動画はもう分析済の正解のようなものだけを流すけど、 分析方法としては実際にこんな感じの試行錯誤を重ねて7音背景スケールを曲中同時に鳴らして違和感の有無を確認していくよ。元の音楽の匂い・雰囲気からはずれてないかな?
こんな感じだよ。ひたすらに後ろにあってもおかしくない音を確かめるんだ。正解は…キミの心の中だよ。そしてそこにしかない…!(なので人と違うこともあるよ)
おわりに
動画
動画も置いておくね。今回記事では触れなかった「型( ハーモニックマイナー とか)×角度( リディアン モード )」とかも少し触れているよ。
導入篇おしまい!
ってことで、背景スケール分析の導入となる記事を書いてみました!今後体系立てていこ―と思ってるよ。それじゃーね!
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あとがき的な
実は元々耳コピ記事を書いてて、(他の耳コピ記事でもたまにやってるんだけど)「コード理論プラスαを背景スケール分析で補う」っというスタイルの記事にしようと思ってたんだ。
でも「背景スケールってなんぞや?美味しいの?食べれるの?」ってなるよねと思って。かといって背景スケールを隅つつかれないくらい体系立てして整理してってやるのも時間かかりまくって大変だなと。 Twitterの方ではここ一年くらいずっとこの概念の話をしてるけどね。
じゃー記事の書き方/見せ方をちょっと変えてみて、
- 背景スケール分析を分析する
- 背景スケール変更をさせたコードを把握する
- 変形前のダイアトニックを想像する
と1~3で分析&妄想をした上で
- ダイアトニックなコード進行だと曲はどんな感じか想像する
- コード進行の背景スケールを変えてコード変形をする
- 背景スケール変更後の響きを聴いてみる
っていう感じで実際の分析とは逆順の形、『作編曲時に使う方法』のような書き方は面白いんじゃないかなって思って書いてみたんだ。
背景スケール分析による編曲メソッド、変わった手法だったけどどうだったかな?これから楽曲分析する時に「スケール外のコード、背景はなんだろう?」と紐解いていくと、今後のアレンジ・リハモに役立つノウハウが溜まってくかもね!?それこそエモエモコードを自分で発明していく感じ!
でわ!