コード接続②(3)Ⅲm→Ⅵm(弱ドミナントモーション)

コード接続②(3)Ⅲm→Ⅵm(ドミナントモーション)
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コード単体の響きを見てきた章から、前回はコード間の接続による感情、ストーリーを感じ取ってきたね。今回から少しの間は具体的な例に触れるよ。例を挙げるときりがないけれども、僕が重要だって思ってる接続について聴いていってほしいんだ。

次回に続いて(3)番目は、暗めな作風ではよく出没する接続だよ。 演歌からR&Bからロックまで、いろんなとこに引っ張りだこクンだ!

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Ⅲm→ⅥmとⅢ→Ⅵm

短調

先に言おう、見るからに マイナーキー ぽい雰囲気あるよね。そうなんだ。Ⅲmの時点で トーナルセンター はⅵ側にほぼあるような状態で、いわゆる短調モードだ。

そして ドミナント のⅢmを トニック Ⅵmへの進行強めた形、Ⅲという選択肢も見ていくよ。これは以前見たように、ⅴをⅵの導音(半音隣)の音にする=♯ⅴにすることでⅥmへの到達感が増すんだったね。

呼称

Ⅲ→Ⅵmは、ずばりこれも

ドミナントモーション

だよ。特に、

短調 の ドミナントモーション

とも言ったりするよ。ただ人によってはⅢm→Ⅵmはドミナントモーションじゃないって人もいるようなので、こっちについては

弱ドミナントモーション

って言い方で類別するよ。

聴感

Ⅲm→Ⅵmのケースと、Ⅲ→Ⅵmのケース、両方聴いてみよう。

Ⅳ→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅳ→Ⅲ→Ⅵm

直立(Ⅳ)から構えて(Ⅲ)ゴール(Ⅵm)!って感じがした。Ⅲの方はⅢmもより一層キツく縛られる感じで。どう聴こえたかな?

Ⅱm→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅱm→Ⅲ→Ⅵm

じわじわと悲しみの中進んでゴールした感じに聴こえた。

Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅴ→Ⅲ→Ⅵm

このサンプルは、冒頭Ⅳを鳴らしてから開始するよ。

ちょっと不安定なところに立っちゃって(Ⅴ)、ゴールしたいんだけどゴールせずに一度屈伸(Ⅲ)して飛び込んだ(Ⅵm)感じ。

Ⅰ→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅰ→Ⅲ→Ⅵm

万歳(Ⅰ)してたのに急に嫌なこと(Ⅲ)思い出して屈んでダッシュしてゴール(Ⅵm)、って感じ。

まとめ

どうだったかな?僕の言葉だとこんな感じ

  • これまでよりも一層悲しくゴール
  • Ⅴ→Ⅵmより強めのインパクト
  • Ⅴ→Ⅰ並みにスタンダードダイナミックな到達
  • ⅢmよりⅢの方がぐっとくるものがある

こんなところかな。それじゃーね!

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