コード単体の響きを見てきた章から、前回はコード間の接続による感情、ストーリーを感じ取ってきたね。今回から少しの間は具体的な例に触れるよ。例を挙げるときりがないけれども、僕が重要だって思ってる接続について聴いていってほしいんだ。
次回に続いて(3)番目は、暗めな作風ではよく出没する接続だよ。 演歌からR&Bからロックまで、いろんなとこに引っ張りだこクンだ!
目次
Ⅲm→ⅥmとⅢ→Ⅵm
短調
先に言おう、見るからに マイナーキー ぽい雰囲気あるよね。そうなんだ。Ⅲmの時点で トーナルセンター はⅵ側にほぼあるような状態で、いわゆる短調モードだ。
そして ドミナント のⅢmを トニック Ⅵmへの進行強めた形、Ⅲという選択肢も見ていくよ。これは以前見たように、ⅴをⅵの導音(半音隣)の音にする=♯ⅴにすることでⅥmへの到達感が増すんだったね。
呼称
Ⅲ→Ⅵmは、ずばりこれも
ドミナントモーション
だよ。特に、
短調 の ドミナントモーション
とも言ったりするよ。ただ人によってはⅢm→Ⅵmはドミナントモーションじゃないって人もいるようなので、こっちについては
弱ドミナントモーション
って言い方で類別するよ。
聴感
Ⅲm→Ⅵmのケースと、Ⅲ→Ⅵmのケース、両方聴いてみよう。
Ⅳ→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅳ→Ⅲ→Ⅵm
直立(Ⅳ)から構えて(Ⅲ)ゴール(Ⅵm)!って感じがした。Ⅲの方はⅢmもより一層キツく縛られる感じで。どう聴こえたかな?
Ⅱm→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅱm→Ⅲ→Ⅵm
じわじわと悲しみの中進んでゴールした感じに聴こえた。
Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅴ→Ⅲ→Ⅵm
このサンプルは、冒頭Ⅳを鳴らしてから開始するよ。
ちょっと不安定なところに立っちゃって(Ⅴ)、ゴールしたいんだけどゴールせずに一度屈伸(Ⅲ)して飛び込んだ(Ⅵm)感じ。
Ⅰ→Ⅲm→Ⅵm ~ Ⅰ→Ⅲ→Ⅵm
万歳(Ⅰ)してたのに急に嫌なこと(Ⅲ)思い出して屈んでダッシュしてゴール(Ⅵm)、って感じ。
まとめ
どうだったかな?僕の言葉だとこんな感じ
- これまでよりも一層悲しくゴール
- Ⅴ→Ⅵmより強めのインパクト
- Ⅴ→Ⅰ並みにスタンダードダイナミックな到達
- ⅢmよりⅢの方がぐっとくるものがある
こんなところかな。それじゃーね!
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