さぁ前回は一番重要と言っても過言ではないトニックについて感情整理したね!続いてはその次に大事といっても過言ではないレベルの「ドミナントについて感情を整理していくよ!
今回は以下目次の4点目の記事だよ。
- [コード感/進行]世界観は何が作ってる?
- [ディグリー]世界観は骨格だけ見よう
- [トニック]その世界の主人公は誰だ?
- [ドミナント]ゴールへ走れ!
- [サブドミナント]「一旦落ち着こう?」
- [ディミニッシュ/Ⅶ緩和案]うぎゃーだ、だれかー!!
- [トニック感]Ⅵmの確認
- [ドミナント感]Ⅲmの確認
- [サブドミナント感]Ⅱmの確認
- [ダイアトニックコード]登場人物の整理
トニックの次に重要な役割、聴いたらどんな感情になるんだろう?
目次
ドミナントの響き
終止感のなさと次への期待”度”(強さ)
ⅣとⅤを聴き比べるよ。まずは前回もきいたコチラ!Ⅴで終わるケースだよ。キミにはどう感じるかな?
どうだろう?僕の言葉で言うと「走ってるなう!」「次へ行こう!」って感じかな。
終止感は…ないね。どう?
続いてこちらのⅣで終わるケースも聞いてみて、今のと比べてどうかな
こっちも終止感はないね。次のコードが欲しくなる感じもあるけど、「曲はこれで終わりですよ」って言われたら「え、あそうなのですか」って諦めがつくくらいの感じかな。
さてさて、どちらも終止感はあまりなかったけど次のコードを欲しがるエネルギーはどうだろう?どちらかというと最初のⅤの方が「続き聞きたい」「次のコードに移動してよ」「次は!?ねぇ次は!?」って次のコードへの期待度がアガってるんじゃないかな?
その辺の強さがどう聞こえるかを意識してもう一回聴いてみてね☆
⇒Ⅴは「次に行きたい」ってエネルギーが強い(?
終止感のなさと次への期待”値”(方向)
続いてもう1小節増やした版を聴いて比較してみよう。終止感ということでどちらもトニックⅠで終わるんだけど、その直前がⅤのケースとⅣのケースの比較だよ。
まずはこちらのⅤ→Ⅰのケース
はい出ました、これは完成形じゃない?ってくらい優等生だね。終わった感満載。なんでだっけ?最後がトニックだから?そうだね。そのとおりだよ。
じゃーさっきの次への期待度が弱かったⅣの方もさ、終止感足りないからトニックに行けばしっくりくるのかな?よしためしてみよう!Ⅳ→Ⅰのケース
ん~。。。終わった感はまぁあるか。でもなんかしっくりこないなぁ。パンチが足りないというかなんというか、もっとわくわく明るく楽しく最後に向かえたはずなのに、おいしいとこ抜けてない?って感じ。映画で例えるなら、『ラブストーリー見に行ったらなんのトラブルもなく最初から最後まで「I Love You」「Me Too」で終わっちゃったよこれ見どころドコよ!なんて映画だっ!』みたいな?どう?言い過ぎ?w
じゃーこれなんかどうだろう。Ⅳ→ⅠではなくⅣ→Ⅴにしてみるよ
おぉ、終止感はゲットできなかったけどナイスパス入ったんじゃない?「早く次聴かせて!」って感情にスムースにつながった気がする!キミはどう感じるかな?
あれ、ってことは、どんなコードでも「次にトニックが欲しい!」ってわけではないんだ?ⅣからⅠについないだとき、確かに終止感は感じたけどうま味が全く感じられなかったもんね。そうか!「トニックに行きたい!」って感じさせるのはⅤの独特の雰囲気なんだ!
⇒ Ⅴはトニックに向かいたがっている
⇒ すべてのコードが次にⅠへ向かいたいってわけではない?
ドミナント/ドミナント感/ドミナントコード
「トニックに行きたいぞ」って思わせる感情をドミナント感と呼ぼう!そして、そういった性質を持つコードを「ドミナントコード」って呼ぼう!
なんでその性質を取りざたするかって?以前の記事でも言った通り、音楽はトニックという主人公が最重要な世界なんだ。トニック登場時の安心感や達成感の増幅を担うのがこのドミナント感なんだ。この「安心感」「達成感」「心のすっきり感」「満足感」は音楽だけに限った話ではないんだけど、ちょっと例を挙げてみるね。同じ最終結果に対してドミナントありの結果1とドミナントなしの結果2を比較してみよう!どちらも「最後に同じ状態」を迎えてるよ:
テーマ | テーマの解決1 (困難から解決) |
テーマの解決2 (何もなく解決) |
---|---|---|
(上段)どうにかして! | 解決済み。 | |
(下段)解決した!! | ||
トイレへ | と、トイレに行きたい~! | 特にトイレ行きたくないけど行ってみた |
行けたっ! | ||
ママどこ? | いないいない~ | ママは真顔でずっと見ています |
んばっ! | ||
結末は? | 起承転~! | この湾岸署、事件が全く起きない |
結っ! | ||
姫様安否 | ピーチ姫はいただいた~ | ピーチ姫が優雅に紅茶飲んでる日常 |
マリオが救出っ! | ||
0点 | ロナウドのシュート! | 誰もシュートしませんね |
守護神!川島弾いたっ | ||
フリー○戦 | 悟○がフ○ーザにっ…! | ○空がついた頃には寿命を迎えて… |
なんとか倒した! | ||
漫才 | 壁に耳あり障子にメアリーが… | 僕の部屋、壁と障子があるんです |
おるかそんなやつ! |
ほ~らきもちのよい一連の流れすべてが、求めてるもの(主題、主人公、平穏、幸せ、安心感、常識)前の「どうにかしたい」っていう踏み台からの着地に見えてこない??
音楽でのこの「踏み台」こそがドミナントであり、「踏み台っぽいな?飛びたいな?」の感覚をドミナント感と呼び、そう感じさせる踏み台コードをドミナントコードと呼ぼうと思うんだ。
ね、ドミナントがトニックの次に重要っていった意味が伝わったかな?ドミナントはトニック様の真横でサポートする補佐的存在なんだ。
⇒ ドミナント感とは起承転結の「転」の感覚、「結」にいきたいって感情!
⇒ ドミナントはトニックへの着地を盛り立てる
⇒ ドミナント感のあるコードをドミナントコードと呼ぼう
⇒ Ⅴはドミナントコードだ
整理すると…
さぁ、最重要の「トニック/トニック感」に続いて、その次に重要な「ドミナント/ドミナント感」を体感したね。どうだったかな?まとめてみよう!
まとめ!
- Ⅴは「次に行きたい」ってエネルギーが強い
- Ⅴが向かいたい先はⅠ(トニック)
- すべてのコードがⅠ(トニック)に向かいたいわけではなさそう
- ドミナント感とは起承転結の「転」の感覚、「結」に行きたい
- ドミナントはトニックへの着地を盛り立てる
- ドミナント感のあるコードをドミナントコードと呼ぼう
- Ⅴはドミナントコードだ
ってとこかな。
ⅠもⅤも同じ「メジャーコード」なのにこんなにも違うんだね。凄いね。
このドミナントについては今後「ドミナントモーションの原理」とかとか書いていく予定だよ。巷で言う「トライトーンの解消が原理」ではない?的な一石を投じるかも(?
ほいじゃーまたね!
キミの心はなんて言ってる?
読んでくれてありがとー! ↓ よければランキングや広告ポチもお願いします!
余談
音楽はトニックで終わらなきゃいけないの?
「終止感」「終止感」いいすぎて、「音楽ってトニックで終わらないといけないの?」って思ったキミもいるかもね。そんなことないよ!
イヤミスとかメリーバッドエンドとかって知ってる?最後「やったね!」で終わらない映画とか作品も結構あるよね。それと一緒だよ。余韻を残す美学もあるってこと!
映画「タイタニック」で考えてみて。
というハイパーハッピーエンドだったら、どう?映画「アルマゲドン」とかならわかるけどさ。余韻の美学、わかってもらえたかな?
それじゃーね!
コメント
[…] [ドミナント]ゴールへ走れ! […]