[耳コピ楽曲分析]さくらのうた/KANA-BOON(④サビ、ラスサビ篇)

[楽曲分析]さくらのうた④サビ篇
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実際のヒット曲で学ぶ音楽理論だよ!キミの音楽理論で整理した武器で楽曲を分析し、得られた知見をキミの音楽理論にフィードバックしてレベルアップいくんだ!

コード進行は「楽曲情報」ウィジェットで好きな調に移調できるから、分析やコピー演奏の際の参考に活用してみてね!

過去に耳コピ+分析した作品たちは カテゴリ検索 または 目次(手動更新のため不定期) から参照できるよ。それではいってみよー!


以下3本立てで書いてくよ!それぞれ見たいところを見てね!

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楽曲情報

アーティストKANA-BOON作品名さくらのうただよ。

調E だよ!♯4つね!初期表示ではコード表記をCメジャーキーで表示するから、ウィジェットで変更してみてね。

楽曲分析

サビ1

①| ⅣM7(9) | ⅣM7(9,13) | Ⅰ/Ⅲ | Ⅰadd(9,11)/Ⅲ Ⅰ/Ⅲ
②| Ⅱm7 | ♯Ⅴdim7 | Ⅵ7sus4 Ⅵm | Ⅴadd11
③| ⅣM7(9) | ⅣM7(9,13) | Ⅰ/Ⅲ | Ⅰadd(9,11)/Ⅲ Ⅰ/Ⅲ
④| Ⅱm7 | Ⅴ7 Ⅴ7add13 | | Ⅰsus4

  • イントロやAメロとほぼ同じ
  • 差としてはⅤmを経由しない、リードギターでトニック導音
  • オープンHHでザ・サビ

サビのコード進行は、イントロやAメロとほぼ同じだね。イントロって2段構成だったじゃん?その後半だね。

②最後の下属調行きたくなるようなⅤm→Ⅰの進行もそうはせず、力ずよくⅤをかき鳴らしてる。これもAメロ篇と同じだね。

ここのトピックはあえて言うなら、これまでAメロ・Bメロでずっと我慢したオープンハイハットを解禁してサビ感をフルに出したところとかかな。

ってこのレベルで拾い上げ始めたら沢山ありすぎてキリがないのでここまでw

サビ3(ラストのサビ)

①| Ⅳsus2 | Ⅳsus2 | Ⅰ/Ⅲ | Ⅰadd(9,11)/Ⅲ Ⅰ/Ⅲ
②| Ⅱm7 | ♯Ⅴdim7 | Ⅵ7sus4 Ⅵm | Ⅴadd11
③| ⅣM7(9) | ⅣM7(9,13) | Ⅰ/Ⅲ | Ⅰadd(9,11)/Ⅲ Ⅰ/Ⅲ
④| Ⅱm7 | Ⅴ7 | Ⅵm Ⅲ7/♯Ⅴ | Ⅵm/Ⅴ Ⅱ7/♯Ⅳ
⑤| | Ⅴ6

  • ④後半のクリシェが綺麗に終わりを切なく引き締めて彩る感じ

さて最後のサビ!冒頭からキメ(みんなで一斉にミュート!からのジャジャッ!)で「最後の最後だよ!いくよ!」感が出てるね。盛り上がるー!

和音的にぐっとくるところも触れておこう!

コード進行:ベース下降クリシェ

繰り返すサビコード進行の後半!ここ!

④| Ⅱm7 | Ⅴ7 | Ⅵm Ⅲ7/♯Ⅴ | Ⅵm/Ⅴ Ⅱ7/♯Ⅳ
⑤| | Ⅴ6

この④の後半がセツない…!ぐっとくる!

ここはⅥmからベースが半音ずつ下降していくんだ。ベース音だけ拾うと

♯ⅴ♯ⅳ

ベースがアガると気分がアガる理論の言葉を借りるとだね、ベースがサガると気分がサガる=もの悲しく落ち着いていくんだ!セツない

こういったベースクリシェはよくつかわれるよ。ここで出てくる

Ⅲ7/♯ⅤⅡ7/♯Ⅳ

は、これまでイントロ篇Bメロ篇で触れてきたパッシングディミニッシュと同じ出身だと思っていいよ。つまり

Ⅲ7/♯Ⅴハーモニックマイナー出身なので
♯Ⅴdim♯Ⅴdim7Ⅲ/♯ⅤⅠaug/♯ⅤⅠaug add9/♯Ⅴ

なんかで代用できるよ。それぞれの特徴はイントロ篇のコード進行:パッシングディミニッシュ♯Ⅴdim7の正体で書いたとおりだね。ベース音外しても成立するけどそれはなんかもったいないからやめといてねw

そして

Ⅱ7/♯Ⅳ

もリディアン上(短調ドリアン上)のコードで、Bメロ篇のコード進行:パッシング(ハーフ)ディミニッシュ♯Ⅳm7♭5の正体に書いた通りだよ。あそこではコードの羅列はしなかったけど

♯Ⅳm♭5♯Ⅳm7♭5/♯Ⅳ

なんかでも代用できるよ。

まとめ!

さてどうだったかな?桜がもう咲いてない時期になってしまったけど…w

要点を整理・再掲するよ!まず記事はこちら

イントロ篇

  • 全体的にテンション多めで主張弱めたオシャレっぽさ
  • メインコード(Ⅳ)の上でトニックを持ち上げて、音数多めで水っぽくするⅣM7(9)=Ⅳ+Ⅵm+Ⅰ
  • Ⅰ/Ⅲ≒Ⅲm、トニック感(終止感)がほぼない主役
  • いわゆるパッシングディミニッシュ系の♯Ⅴdim7、これの正体はⅢ7/♯Ⅴ、Ⅵmに最強に迫るドミナントコード亜種
  • Ⅴm→Ⅰ→Ⅳの正体は下属調の2-5-1
  • Ⅴm→Ⅰ→Ⅳはギターメロディが入るとこではⅤに変化

Aメロ篇

  • サビとほぼ同等のコード進行をテンションとメロディの差で色分け
  • ♯Ⅴdim7(♭9)の正体はⅢ7(♭9,11)/♯Ⅴ=Ⅶm7♭5/♯Ⅴ、一度Ⅲ7に小解決したい状態
  • Ⅴ7→Ⅴ6→Ⅰの段階的解決

Bメロ篇

  • 小節頭のⅠ/Ⅲはトニック感薄くⅢm寄り、前(Ⅳ)やゴール(Ⅵm)に行きたい
  • ⅲからベースが半音ずつ昇っていく高揚感(ベースが上がると気持ちがアガる理論)
  • いわゆるパッシングディミニッシュ系の♯Ⅳm7♭5、これの正体はⅡ7(9)/♯Ⅳ、ドッペルドミナント、キーとしてリディアンのギラつき。Ⅴへ吸着!
  • We wish you a merry christmas!!コード進行のワクテカ感
  • ダブルトニック(Ⅰ、Ⅵm)に共通する音のⅰとⅲはほぼいつでも使える安牌な音、それとクリシェベースを組み合わせたアルペジオでスカした感
  • [上級]いわゆるパッシングディミニッシュ系の ♯Ⅴdim7(再び)の掘り下げ

サビ篇

  • 後半のクリシェが綺麗に終わりを切なく引き締めて彩る感じ

お疲れさまでした!!!

近所の桜がきれいで、「あ、今やらずしていつやるんだ!やろー!」と思い立ったのはいいけど、サビになる前に桜を見失うという…なんとも行き当たりばったりの耳コピ、今回が最終回だったよ!どうだったかな?

また来年この記事を読みながら弾き語りとか分析とかしてくれると嬉しいな!

それじゃーね!お疲れさまでした!!

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