音楽経験者にとってはしばらく「当たり前じゃん」な世界が続くから適宜読み飛ばしてね。当たり前のことを「うん、当たり前だねー」の再認識だよ。
今回は、以下メニューの5点目だよ。
- [ダイアトニックスケール]白鍵盤というハズさない音階
- [メジャースケール/マイナースケール]ダイアトニックの例
- [スケール/キー]高さ変えて世界観そのままお引越し
- [コード]世界観を測る物差し!3和音で行こう!
- [3和音の響き]明るい、暗い、ゴムパッチン!
3和音と言っても白鍵盤7個と黒鍵盤5個の合計12個もある音、組合せたくさんある過ぎるよね。この記事では今後大事になってくる代表ケースの響きを実際に聴きながら感じ取っていくよ!それじゃーいこー!
目次
和音の種類と響き
3和音の種類~トライアド~
3和音って音楽理論ではトライアドっていうんだ。
さて、和音を考えるうえで重要なのは、「その和音の中心は誰なのか」なんだ。誰中心なのかが意識できない状態って「誰でもいい」すなわち「無機質」に感じてしまうことがあるんだ(実はこれはキー(調)とか調性って話にも言えるんだけどそれはまたず~っと先のお話!)
ってことで例を挙げながら進めていくよ!
早速「ド」を中心に3和音を見ていこー!中心の音=「ド」が「黄色」=「1番と書いてる音」、和音重ねてるのが「オレンジ」の「3番目」と「5番目」の音ね!
メジャーコード(M表記)

どうかな?
- 明るい
- 前に出る
- ポジティブ
- 強い
- 輝く
色々あるんじゃない?キミの感じるままに覚えよう。
これはCコードあるいはCメジャーコードっていうんだ。通常(※)はCメジャーコードってわざわざ言わずにCコードって省略する。コード表記も「CMじゃなく」「C」ってだけでいい場合が多いよ。
※余談:前回までに書いた「スケール」の話あるよね。Cメジャーコードの音「ド、ミ、ソ」が今聴いている曲のスケールにないときは、「ドミ♭ソではなくドミソだよ」って意味を込めて「Cメジャーコード」って明示的に言う人もいれば(僕はそう)、逆にあまり気にせずどんなときもメジャーを省略して「Cコード」って言う人もいるよ。
マイナーコード(m表記)

これも色々あるかな、メジャーコードと対比的かな
- 暗い
- 引っ込み気味
- ネガティブ
- 弱弱しさ
- 曇ってる
感情って言葉にできないものもあるからさ、響き色々感じてみて。
これはCマイナーコードっていうんだ。書くときは「Cm」だよ。
ディミニッシュコード(dim表記)

うあ~~~~きっついね…怖い怖い…
なんだか殺されそう…やばいやばいやばやばやばやば!!!
これはCディミニッシュコード(※)っていうんだ。書くときは「Cdim」だよ。CメジャーコードやCマイナーコードは「Cメジャー」「Cマイナー」って省略すると「Cメジャーキー?」「Cマイナースケール?」のようにキー名やスケール名とごっちゃになるから「コード」ってつけて読んだ方がいいんだ。でもディミニッシュコードはそんなんないから「Cディミニッシュ」でもOK!
※英語的にはdiminishedなのでディミニッシュトあるいはディミニッシュドが正しいし、そのように言ってる人もいるけど、ディミニッシュも言うみたい。ディミニッシュ、が多そう(体感)
オーギュメントコード(aug表記)

ん~ちょと不安な感じだね。ディミニッシュの「やられる!」感とは違った不安というか。「このままではいけない…」っていう不安さとかあるいはマヌケっぽさがあるというか。感情を言葉にするのば難しいね。キミはどう?
これはCオーギュメントコードっていうんだ。人によってはオーグメントっていうのかな?書くときは「Caug」、これも「コード」は省略して「Cオーギュメント」でも大丈夫だよ。
以上が1番目、3番目、5番目でできた3和音だよ!
さてさて、ここまでのコードは、全部「中心のド」を1番目と数えて、「3番目」「5番目」に位置する音を(多少スケールを変化させてるけど)使ったんだ。3番目(ミ)から見た5番目(ソ)の音も「1:ミ→(2:ファ)→3:ソ」と数えて3番目なので、音楽理論では「3度堆積」なんて言ったりもするみたい。
次はこれとは異なるけど重要なコードを紹介するよ。
サスフォー(sus4表記)
次の1,4,5番目を使った和音だよ。

これは、最後にCコードを持ってきてるよ。Cコードが来た瞬間安心しない?あー終わった(ホッ)って。「ファ」の音がなんか「引っ張られてるなー早く元に戻って!!」って思わせて「ミ」(Cコード)が来て安心する感じというか。どうかな?
これはCサスフォーコードっていうんだ。書くときは「Csus4」、これも「コード」は省略して「Cサスフォー」でいいよ。
susはsuspended(吊るした)って意味なんだ。まさにさっき書いた通りだね。「ミ」を「ファ」に引っ張って吊るしておいて「あぁっ!早くミに戻して~~!!」って。僕はいつもこれイメージするんだけどどう?ww

ゴムパッチン…www
(いらすとやさん、画像を加工させていただきました。)
サストゥー(sus2表記)
今度は次の1,2,5を使った和音だよ。

これも、最後にCコードを持ってきてるよ。Cコード来た瞬間安心しない?僕はCsus4と似た印象なんだけどどう?なんというかさっきのは「ゴムパッチン上からぱん!」これは「ゴムパッチン下からパン!」って感じw
キミにはどう聞こえてるかなー?
整理すると…
今回もいろんな話が出たね。音を聞いたときの「キミの心」の感情、どうだった?Web情報やテキストとかいろ~んなこと書かれてるだろうけど、「キミの心に聞こえたもの」を大切にしよう!さて、まとめるよー?(僕の言葉で書くからキミの感情に適宜置き換えてね!)
まとめ!
- 和音は音が増えると「中心の音」の主張が薄まる(前回)
- 3和音以上は音楽的!感情揺さぶる!(前回)
- 3和音で行こー!(前回)
- 〇M(メジャーコード):明るい/ポジティブ/強い
- 〇m(マイナーコード):暗い/ネガティブ/弱い
- 〇dim(ディミニッシュ):やばやばやばやばやばやば…
- 〇aug(オーギュメント):不安だ/間抜けだ/移動したい…
- 1,3,5番目でのコード(用語:3度堆積)以外もある
- 〇sus4(サスフォー):上からゴムパッチン!(パッチン待ち)!
- 〇sus2(サストゥー):下からゴムパッチン!(パッチン待ち)!
ってとこかな。
それじゃーまたね!
キミの心はなんて言ってる?
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余談:2和音も音楽的?(興味ある人へ)
「2和音でも音楽的だ!」「完全五度が無機質なだけで、長三度、短三度、短二度、減五度なんて明るい表情からどぎつい表情まであるじゃないか!」ってするどいキミもいそうだね。その通りだと思うよ。だけど細かくすればするほど分析の対象の感情バリエーションが増えて扱いにくくなる(※)ってのもあって今回の論理も踏まえて3和音からすすめることにしたよ。
※例として4和音のDm7に対して3和音軸で見ていけば
- 要素1:Dm
- 要素2:F
- 状態:「Dmの上にF」という状態。Dmの暗さと和音数増やしたことによる透明化(音の主張を弱めた感じ)、Dmトライアド単体のサブドミナント感に比べて上に乗ったFという前向きサブドミナント感が感じられる。
のように「Dm」と「F」の二本立てで感情分析できるけど、二和音でやると六本立てになっちゃうのでめんどくさいことになっちゃうよ。
- 要素1:レファ(短三度)
- 要素2:ファラ(長三度)
- 要素3:ラド(短三度)
- 要素4:ドレ(長二度)
- 要素5:レラ(完全五度)
- 要素6:ファド(完全五度)
- 状態:「レファの短三度、ファラの長三度、ラドの短三度、ドレの長二度、レラの完全五度とファドの完全五度」という状態。完全五度は束縛・まとまり感のみで感情的には無害なので無視、ルートからの短三度で暗さの方向性を感じて、間の抜けた長二度の存在と引っ込み思案な短三度の多さから間延び感や落ち着き感がかもし出されている。
ってほらね、2和音で音楽を分析するとめんどくさいよー(汗
今後2和音の感情・感覚は3和音分析の補助として使っていくよ!(○m7と○M7はM+m、m+Mなのに響きが違う説明とかね。)
アイキャッチ素材:いらすとやさん