さてさて前回までで「ダイアトニック」の世界に入り込んでいく下準備がだいぶ整ったよ。長かったね、これからちょっとずつ音楽的になっていくよ。
さて世界の入り口しょっぱなは「トニック」!これ音楽において最重要だからキミの感情をしっかりおさえるのだ!!!以下目次の3点目だよ!
- [コード感/進行]世界観は何が作ってる?
- [ディグリー]世界観は骨格だけ見よう
- [トニック]その世界の主人公は誰だ?
- [ドミナント]ゴールへ走れ!
- [サブドミナント]「一旦落ち着こう?」
- [ディミニッシュ/Ⅶ緩和案]うぎゃーだ、だれかー!!
- [トニック感]Ⅵmの確認
- [ドミナント感]Ⅲmの確認
- [サブドミナント感]Ⅱmの確認
- [ダイアトニックコード]登場人物の整理
キミや僕がよく耳にしている音楽にはね、「トニック」と呼ばれる主人公のような音がいつの間にか存在しているんだ。「主人公」なのか「音の重力」なのか「別の何か」なのかどう感じるかはキミの感情に聞いてみてね。今日はそんな主人公のような音の話。
早速キミの感情を聴いていこう!
トニックの響き
たどり着きたい場所が聞こえる?
まずはこれを聴いてみて。どんな気持ちになる?
あっあっ!じらすな!このやろー!ちゃんと終わらせてよ!片づけてくれ!とかまだまだ走るよ!ゴールじゃないよ!て僕は感じたよw
どうかな?終わった感がないよね。むしろ焦らされてる感がしない?
焦らされてるってことは欲しいものがあってそれをもらえないって気持ちだよねきっと。何が欲しいのだろう?心が勝手に何かの音を欲してるんだよね。
⇒終わりたくないコードがある
焦らしの正体/欲しかったもの
じゃー次のを聴いてみて
どうかな?最後また焦らされて焦らされて「またかこのやろー!」のあとに「あ、きたきたきたー!!!!待ってましたありがとう!!!」って感じない?w欲しかったのはこれかな?あってる?
ここでは以下のコード進行を鳴らしたよ。
キー=Cメジャーキー | ||||
---|---|---|---|---|
Index | 1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
(1) | C | G | C | |
Ⅰ | Ⅴ | Ⅰ | ||
(2) | F | G ~ 余 韻 ~ | ||
Ⅳ | Ⅴ ~ 余 韻 ~ | |||
(3) | C | |||
Ⅰ |
(2)の3小節目、4小節目で「次こないかなー?」って感じなかった?そのあと(3)1小節目で「到着!」とか「待ってました!」とかとか、キミはどう感じた?
⇒Ⅰで終わるとすごくすっきり
ここからは僕の言葉で書くね。僕の心は(2)の3~4小節目でⅠを凄く待ってたんだ。待ち臨んだⅠが来たときは嬉しかった。Ⅰを運動に例えるならゴール、人格ならこの世界の主人公、物語ならフィナーレ(起承転結の結)、事象なら重力(音がそっちに向かいたがっていてⅠでやっと着地して落ち着いた)、って感じかな。
この「終わった感」をこのブログでは「終止感」と呼ぼう!
そして、このブログにおいては「終止感を持つ」ことを「トニック感がある」って言うよ。この言葉を使ってトニックとは終止感を持つ音(コードの場合はトニックコード、省略して単にトニックとも表記)と定義するよ。今後表記上省略してTと記載したりもするから宜しくね。
⇒音楽が終わった感のことを「終止感」と呼ぼう
⇒終止感を持つコードを「トニック(T)」と呼ぼう。
ってことは、Ⅰはトニックだ!
⇒Ⅰは主人公!重力!終止感をもつトニックだ!
※音楽理論ではトニックについて「終止感」のほかに「始まった感」についても言ったりするようだ。このⅠに「そう感じる!」って思ったキミはそれも覚えておくといいかもね。
整理すると…
今回からいよいよ音楽の世界の登場人物に触れだしたね。まずはトニック!どんなんだったか整理してみよう!
まとめ!
- 音楽には終わりたくない音(コード) /終わりに欲しくなる音(コード)がある。
- Ⅰで終わるとすごくすっきりした!
- 音楽が終わった感のことを「終止感」と呼ぼう
- 終止感を持つコードのことを「トニック」と呼ぼう
- Ⅰは主人公!重力!終止感を持つトニックだ!
ってとこかな。
Ⅰに感じる感情(主人公とか重力とか)は是非キミの感情で整理してみてね!このトニックについては今後「調性/トニック感」「Ⅲmはトニックか?」など補記する記事を書く予定だよ。
ほいじゃーまたね!
キミの心はなんて言ってる?
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