これまでダイアトニックコード内のメジャーコードとマイナーコードのコード型を入れ替えてきたね。
- Ⅵm → Ⅵ (in C/AmキーでAm → A)
- Ⅲm → Ⅲ (in C/AmキーでEm → E)
- Ⅱm → Ⅱ (in C/AmキーでDm → D)
- Ⅳ → Ⅳm (in C/AmキーでF → Fm)
今回はⅤの出番!ⅤをⅤm、つまりin C/Amキーで言うとGコードをGmコードにしたらどうなるのか、是非キミの心の声を訊いてみよー!
変化:Ⅳ→Ⅳm
音を聴いて心に訊いてみよー!
まずは通常のダイアトニック内のコード進行を聴いてみるよ。前回と同じ原曲、これと比べて聴こう。
| C 〃 | G C | C 〃 | G 〃
| C 〃 | G C | F 〃 | G 〃 | 〃 〃
| C 〃 | 〃 〃
これをディグリーで表すと
| Ⅰ 〃 | Ⅴ Ⅰ | Ⅰ 〃 | Ⅴ 〃
| Ⅰ 〃 | Ⅴ Ⅰ | Ⅳ 〃 | Ⅴ 〃 | 〃 〃
| Ⅰ 〃 | 〃 〃
になるね。
聞き慣れたらいよいよ本題を聞きに行くよー。コード進行は次のとおりだよ。
| C 〃 | Gm C | C 〃 | Gm 〃
| C 〃 | G C | F 〃 | G 〃 | 〃 〃
| C 〃 | 〃 〃
ディグリーは
| Ⅰ 〃 | Ⅴm Ⅰ | Ⅰ 〃 | Ⅴm 〃
| Ⅰ 〃 | Ⅴ Ⅰ | Ⅳ 〃 | Ⅴ 〃 | 〃 〃
| Ⅰ 〃 | 〃 〃
あえて2行目のところはⅤ(G)のまま残したので、違いを聴いてみてね。
どう?キミが感じたことを整理してみよー。僕はこんな感じかな。
- 空が広がって木々がざわわする感じ
- ト〇ロの森に入った感じ
- 畑とか田舎の感じ
- 人で言うと農夫さん…?
なぜこう聞こえるの?
キーⅶ音が、♭ⅶ音に変化してるね。in C/Amキーで書くとシの音がシ♭になっている。元のこのⅶ音(シ)はトーナルセンターのⅰ音(ド)に対する半音下の導音と呼ばれるもの。つまりドにぐぐっと迫っていい感じに着地する音だったんだ。
この音が♭ⅶ(シ♭)になることで、差し迫り具合が緩和・柔和されちゃった。なのでなんだかのんびりとするような、大自然がぶわ~っと広がるような、なんだか柔らかいイメージの響きになったんだって考えてる。
同じような話があったね。覚えてる?
…
そう、ⅢmをⅢにしたときの話!あのときはⅢm(Em)をⅢ(E)にすると短調のセンターⅵ(ラ)の導音♯ⅴ(ソ♯)がコードに含まれて、センターへの進行力が強まるって話だった。今回はその逆だよ!Ⅰ(C)に対して導音化していたⅶ(シ)を、半音下げてトニックへの進行力を少し弱めた形って話。
名称
これもⅣmのときと同じで、特別に一般的な名称が与えられている。その名も
ドミナントマイナー
っていうんだ。名称の理由は…きっとそのままだねw
余談
耳コピのすゝめ(Ⅴm篇)
これもこの田舎っぽさや大自然的な感じを受けたら、だいたいこのコードになってるんじゃないかなって気がするよ。
ただⅣmの時と同じで、何個か似た響きのコードがあるんだ。現時点で知っておいてもいいかなって思うのは、以下かな。Cメジャーキーで具体例もあわせて書くと
- ♭Ⅶ :B♭={シ♭、レ、ファ}
とかくらいかな。またまたよくわからない所の音だねw
ドミナントマイナー
こでもⅣmのときと同じで、
- ♭ⅶ音:シ♭
がコード構成音に含まれてるものをドミナントマイナーと呼ぶ風習もあるみたい。個人的な意見を書くと、あまりこの単語で書くことはないかなって感じ(今後モードや借用って話の中でまた話すね。)
まとめ
今回はドミナントであるⅤをマイナーコードにしたⅤについて聴いてみたよ。キミにはどう聞こえたかな?僕の言葉で整理すると
- 空が広がって木々がざわわする感じ
- ト〇ロの森に入った感じ
- 畑とか田舎の感じ
- 人で言うと農夫さん…?
って感じかな。キミはキミの聴感・言葉で整理してね。
それじゃーね!
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